派手に転んだ私

 二か月振りの美容院。
緊急事態宣言下故、都会に出るのも久しぶり。
それなりにおしゃれして、スクショも確認し、
最後に玄関の姿見で
マスク姿の自分に「よし!」と気合いを入れた30分後、
硬~~い地面にうっぷしている私がいた。

 

 

 

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バスを下車し、電車に乗り換えようとバス停から
斜めに横断報道を小走りに目指している途中、
自分のパンツの裾に足を引っ掛けて派手に転んでしまったのだ。

 

 

 一瞬自分の身に何が起きたかわからなかったが、
衆目の中、いつまでもうっぷしていられない。
起き上がろうとするが胸が痛くて思うように力が入らない。
だが、そこはBBAのくそ力を振り絞って立ち上がった。

 

電車が来るまで、自分がどうなっているのか確認する。
恐る恐るマスクを外すと、擦り傷程度なのに
マスク下半分が血で染まっていたのにびっくり。
こんな日に限って予備のマスクを持っていない。
右膝も同様、何箇所か擦り傷を負っていたが、
パンツは破れることなく少し血がにじむ程度だった。

 

そうこうするうちに電車が来て、
取りあえず片手で血染めのマスクをハンカチで押さて隠し、
もう一方の手で、
膝の傷にパンツがあたらないようつまみもち、
電車に乗りこむ私。

 

到着駅の構内にあるコンビニで
替えマスク、バンドエイド、除菌ティッシュを購入。
駅のトイレでなんとか応急処置をして、
予約時間10分前には美容院に到着していた。

 

 美容師にその顛末を自虐的に面白可笑しく話すも、
施術中バンドエイドを2回取り替えなくてはだめなほど、
さらにじわ~と出血し続ける顎の傷に、
ドン引きしていただろう。

 

 それでもスクショ通りのカットと
オーガニックの白髪染めをしてもらい、
お大事にの言葉を背に店を後にしたが、
なんだか右胸の痛みが増しているような気がした。

 

寄り道をせず家に早々に帰り、
安静にしていても右胸の痛みは治まらない。
ひょっとして肋骨にひびでもはいっているのかもしれない。

 

 

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 気丈に血を垂らしながらも美容院へ行ったが、
気の張りがなくなると、胸の痛みへの不安はマックスに。
夫がトレッキングから帰るのを待って、
外科に送ってもらった。

 

 

何枚かレントゲンを撮るが骨に異常なし。
淡々と医師からその旨を告げられたが、
スカートとマスクで隠れている血に染まった傷を見せると
「オォ〜!」と、そっちのほうのリアクションが大きく、
いかにこのBBAが派手に転んだかをやっと理解したようだった。

 

少し前まで、
刺激のない暮らしにボケそうなんてほざいていたが、
こんな痛みを伴う刺激が襲い掛かるとは・・・。
やはりどこか慢心があったのだろうと自分を戒め、
この時ばかりに神様に許しを乞うが、
痛みはそう簡単に緩和しない。

 

 

コーヒーをすする、鼻水をすする、深呼吸をするのに、
覚悟が必要なぐらい......

 

 

い、い、痛い!

 

 

 

追伸
娘になぜ美容院をキャンセルして引き返さなかったのか?
と呆れ返られたが、
豪雨やらなんやらでやっと予約できた日だったので、
BBAにはその選択はなかった。

 

 

 

 

 

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